スピリチュアリズム 

散歩道 (雑感) 2021


2021-10-9
「苛めの心理」

誰しも、子供のころに苛めたり苛められたりした経験が少なからずあるのではないでしょうか。
私の体験を少し書いてみたいと思います。

私が苛めに遭ったのは、幼稚園の時でした。
それが最初で最後。
引越しをしてきて、途中入園という形で入ったのですが、なかなか馴染めずにいつも一人で遊んでいました。

ある日、男の子に嫌がらせか何かをされたのが怖くて登園できなくなりました。
母親が幼稚園の先生の所に話に行き、私はこわごわ再登園したのを覚えています。
幸運にも苛められた経験はこれだけです。

私はヘタレなので、もし学生時代に苛めにあっていたら、きっと不登校になって立ち直れなくなっていたに違いありませなん。

ところが、苛めたこと・・・正確には未遂なのですが、ありました。

小学校の時、いつも仲の良い友達と遊んでいたのですが、その友達が珍しく妹を連れてきました。
友達の妹がいるせいでいつものように楽しく遊ぶことができないし、その存在自体がウザいというか、この場から消えてほしいと思いました。

しばらくして、何かのきっかけでその妹が泣き出したのです。
その時でした、私の心の中のウザいという思いがMAXになり、殴ってやりたいという衝動にかられたのは。

その思いがある一方で、私はどうして殴りたいと思っているんだろう、ちゃんと考えたらこの子は私に何も悪いことはしていない。
私の感情が間違っている、と思うと不思議に苛立ちは収まりました。

たったこれだけの経験ですが、苛めの感情の原点のような気がします。
自分にとって都合が悪いとか、意味もなくただ気に入らないとか、苛めのきっかけはそんなところから始まるような気がします。
それがエスカレートすると本当の苛めになってしまうのではないでしょうか。

人間が動物と違うのは、理性があること。
その理性を発揮することなく感情のままに動いてしまったとしたら、トラブルだらけになります。


「あの人は自分に正直なだけ。根はないんだから。」
よく聞く言葉ですが、これは理性を使わずに思ったことをすぐ口にしているだけだと思います。
私たちは他の動物にはない理性とか道徳心とか、人間だけの特権をしっかり行使しなければ野獣と同等になってしまいます。

もっと言えば、「嫌いでも愛する」
その愛を実行し続けていきたいものです。


2021-8-27 
「DAIGOさんの発言」

メンタリストであるDAIGO さんのYouTubeでの発言がかなりの波紋を呼んでいるようですね。
どんな発言かというと
「僕は生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めているわけではない。生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら、猫を救ってほしいと僕は思う」
「ホームレスの命はどうでもいい」
「いないほうがよくない?」

だそうです。
大バッシングされても仕方がない発言です。

DAIGO さんに ひとこと言いたい。
猫を可愛がる気持ちは分かりますが、税金で猫を救ってもらうのではなく、あなたが猫を救ってあげてください。

そもそも納税は国民の義務。
そして払った後の使い道は国にお任せしているわけですよね。
お任せした以上は、使い道に関してはとやかく言わないのが常識。

人がホームレスとして生きるのは良くないと思います。
自力で生活できない人はちゃんとした保護を受けて、病気とか危険と隣り合わせの生活から抜け出すべきです。
働きたくても、病気とか高齢で働けない人はたくさんいます。
働く意欲はあっても、雇ってもらえない事情が日本にはあります。
そういう人たちが人間らしい生活を送れるようにするのが生活保護制度。
それに付随して、支援する人たちも増えて欲しいです。

ただ、悪意でこうした制度を利用する人がいるのが問題なんですよね。
それに、財源にも限りがありますから、生活保護を受けたくても受けられない人がたくさんいるのも問題です。

こうしたことに限らず、人間界には一言では片づけられない難しい問題が山積しています。

人間は善意と悪意が入り混じっている存在ですし、カルマという問題も人生に大きく作用します。

口から出る言葉は心の中にあるものしか出てこないし、その人の霊性をも表しています。
その人が何に興味を持っているかで、その人のカルマとか霊的成長度が見えてきます。
そして、その人の口から出る言葉はその人の霊性そのもの。

そう思うと、霊的真理を学び、自分を摂理に合わせようと努力し続けている人はなんと貴重な存在なんでしょう。
スピリチュアリズムを受け入れたこと自体が奇蹟としか言いようがありません。

今のDAIGO さんはまだ地上人生の途中。
今回のバッシングを通して霊的真理に目覚めてくれることを願うばかりです。


2021-2-11 
「女性軽視の発言について」

オリ・パラの組織委員会会長の女性軽視ともとれる発言が大きな波紋を呼んでいます。
戦前生まれの親に育てられた人たちは、口では男女平等と言いながらも、もしくは口には出して言わないまでも、男尊女卑の考えが根深く残っているように思います。

今回の女性軽視の発言はそうした心の声が思わず出てしまった、という感じを受けました。
思ってないことは口からは出てきませんものね。

女性軽視の発言だけででなく、それに過敏に反応してしまった人たちも同じ穴の狢ではないかと思うのです。
自分の中にそういう根っこがあるから過敏に反応してしまったのではないでしょうか。

日本は男尊女卑の考えがいまだに残っていますが、以前は部落差別も酷かったと聞いています。
誰もが差別とか偏見はいけないと知っているはずなのに、それも同じ日本人なのに・・・

海外に行けば人種差別が未だに根強くて、事件も多発しています。
インドに行けば、カーストは政治的に廃止されたとは言いつつ、現実にはそのまま残っています。
最近ではLGBTもクローズアップされるようになってきました。
他にもいろいろあります。

地上は問題だらけですね。

では、スピリチュアリズム的観点ではどう考えたら良いのでしょうか。

自分が再生する前は今の性別と同じだったかというと、そうではない場合が良くあります。

今世では女に生まれてきたけれど、再生する前は男だったのかもしれません。
今世では日本人だけれど、以前は中国人だったのかもしれないし、ヨーロッパ人だったのかもしれません。
そう考えると、肌の色の違いとか人種の違いとか、LGBTが妙な枠に捉われているように感じてしまいます。

みんな人間です。
全ての人間が霊なのです。
根本は肉体をまとった霊なのです。
そこには国の違いも、人種の違いも、差別もありません。
あるのは霊格の差だけです。

ジェンダーや肌の色で人を差別したり偏見を持ったりするのではなく、この地上にいても霊格で判断していきたいものです。


2020-1-5
「コロナの感染拡大について思うこと」

新型コロナが発生してすでに1年近くになりました。
感覚がマヒしてきたのか、自粛生活もかなり緩くなってきているように思います。
これは無症状の人が多い現実がそうさせているのかもしれません。

そうした中で、医療従事者の方々や、ワクチンを開発するために寝る時間も削っている方々には感謝しても感謝しつくせません。
何せ、この現代において、自分の健康と生命が危機にさらされている中での犠牲精神なのですから、とても尊いと思います。

一方では、コロナが元で仕事を無くし、住むところも無くしてしまった人が多いと聞きます。
1人親の家庭で職を失ってしまった方もたくさんいらっしゃるようで、本当に心が痛みます。

経済問題は世界に共通する問題だけれど、ここで少し考え方の視点を少し変えてみたいと思います。

Go To Travel が発令された時、『早すぎるんじゃないのか、感染が広がるんじゃないのか』と危機感を感じた方も多かったと思います。
私もその一人でした。

感染が拡大するかもしれない、だけどこれ以上 経済を止めるわけにはいかない、という政府の綱渡り的な判断は理解できます。

地上的な視点で考えれば、その判断は正しかったのかもしれない。
だけど、霊的視点で考えたら。。。

私の頭に真っ先に浮かんだのは、旧約聖書の中にある『ソドムとゴモラ』。
どんどんと享楽にふけっていくソドムとゴモラの民たちを神がご覧になって、2つの都市を破壊した、というものでした。

もちろん、シルバーバーチが説いている神は旧約聖書の中にあるような、喜怒哀楽の激しい人間的な神ではありません。
法則=神、と説いています。
法則というと機械的で冷たい印象を受けますが、決してそうではなく、全てが愛から発している法則なのです。

人間から見て良いことも悪いことも、全て人間の成長のために営まれているのですから、単に機械的というのとは違います。

そうして考えていくと、今回のコロナは経済至上主義に警告を出していたにもかかわらず、さらに加速していたのを調和させるために法則が働いているのではないかと思うのです。

火の元があるからこそ油を注げば火は大きくなり、煙が立つわけで、原因がなければ結果は出てこないのです。
バランスが大幅に崩れてきているので、そのバランスを取り戻すための法則が働いているのではないかと思います。

感染が拡大するかもしれないと分かっていながら、自分は大丈夫、Go To Travel や Go To Eat を利用しなければ損、と思ってあちこちに出かけて行った人たちのなんと多いことでしょう。
結局はそうした欲望に比例するように感染が拡大してしまいました。

新型コロナは人間の欲が招いた病気といっても過言ではないと思います。

鳥インフルエンザ、狂牛病、豚コレラ、これらも警鐘が鳴っているにもかかわらず肉食は更に増えています。
肉食を止める方向に動かない限り、新型コロナ以上の大変な病魔が人間界に発生するような気がしてなりません。

 


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